漫画形式で読める
書店で展開されてあったので、手に取りました
私は、学生時代にハンナ・アーレントの『人間の条件』を読んで、
アーレントの考える、「出生」(人間の誕生)の思想に
希望をもった人間なので、興味をもって読みました
イラストで読めるのですが、
脚注が多くて、哲学や現代思想に興味のない人には
あまり面白くないかも
アーレントをとりまく人間関係や環境がよくわかって、
私としては面白く読みました
私がバイブルにしていた『人間の条件』は、
アーレントが書いた英語を日本語訳したものですが、
ドイツ語版からの新訳がでているので、
そちらで再読してみたいです
女性の哲学者というと、ボーボワール、ヴェーユ、
そしてアーレントぐらいしか思いつきませんが、
それを考えるだけでも、昔の女性って苦労が多かったんですね
(アーレントは哲学者というよりは、政治哲学者)
最後のほうに、
炎上事件についても紹介されていました。
でてくるんですよ
「すべては想像力の問題なのだ。僕らの責任は想像力の中から始まる。
イェーツが書いている。
In dreams begin the responsibilities -- まさらにその通り。
逆に言えば、想像力のないところに責任は生じないのかもしれない。
このアイヒマンの例にみられるように」
この漫画を読みながら、
アーレントの時代を感じた
今日この頃でした
この本も面白そう