最近、歌の練習にはまってます
インドの音楽の練習が、これまでは基礎の基礎だったのが、
基礎のリズムになってきまして、
リズムがあると歌っていて気分が盛り上がります
スマホのアプリで、タンプラを流して、
歌詞、というか音階だけを口ずさみながら
リズムを取っていると、
どこの誰でもないような、不思議な気持ちになります
真剣に歌っているときは
(こんな感じのやつ↓厳密には違いますが・・)
最近読んでいる本の「はじめに」で、
こんな紹介↓があって、なんだか納得している
今日このごろです
インド音楽の世界は一度その入口に立って中を覗いてしまうと、
一生そこから抜けなせなくなる魔力を持っているということだ。
時には、自分がこの人生で何を欲しているのかが、
朧気に見えることもある。
インド音楽の修業は朧気に見えた世界を信じて
霞の中を手探りで進む旅のようなものだ。
(略)
いつまでたっても中へはいれない人間は、
その世界を自分の心の中で手探りで勝手に思い描くことで、
鍵穴の中の喜悦を手に入れようとするようになる。
だが、扉の中に自分がいるような思いに一瞬だけひたることができても
結局は自分は扉の外にいることに気がつくのだ。
自分の中に喜悦の世界を思い描く時、
ブラフマンを知覚することができる。
けれども永遠に続く喜悦はない。常に求め続ける者のみに
一瞬の世界をかいま見せてくれるだけだ。
しかしその体験は、一つのインスピレーションとなる。
己の中のアートマンを無心で追求しようとした時に、
音を探す術こそインド音楽の方法なのである。
制約のなかでアートマンを自由に羽ばたかせることができた時、
その人間はブラフマンとともに喜悦の中にいる。
自分の中の内なる声に耳を傾けようとしない者には、決して聞こえてこない。
己を知る者は全世界を知ることができる。
世界は音であり、私という形の波である。
『インド音楽との対話』より抜粋
すごい文章力!
まだ入り口に立てたのかも微妙な私でも、
歌っているときは異人になれるような気になれるんですよね〜