短編小説を書くこと→レイモンド・カーヴァー『ファイアズ』

あっ、勘違いして読んでいました!

レイモンド・カーヴァー、簡単な英単語で読めるというので洋書をとってみたものの、文章が簡単ゆえの奥ゆかしさみたいなものがありまして・・。

ファイアズ(炎) (村上春樹翻訳ライブラリー)ファイアズ(炎) (村上春樹翻訳ライブラリー)
(2007/05)
レイモンド カーヴァー

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村上春樹さん翻訳シリーズのひとつ、レイモンド・カーヴァーの「ファイアズ(炎)」。

きっかけは、「神の子どもたちはみな踊る 」を読んだことだったのですが。

流れとしては、「神の子どもたちは・・」の中の「アイロンのある風景」を読み、ジャックロンドンの「火を熾す 」を読むというのが自然の流れ。Amazonを散策していて、この「ファイアズ」に行き着きました(炎つながり)。

これは福岡伸一さんと、勝間和代さんによるラジオ放送の、この週の影響です。

この一冊で、エッセイ、詩、短編が楽しめます。

レイモンド・カーヴァーを知る最初の一冊としてもいいですね。

村上春樹さんが訳されていることもあって、文体に「村上節」を感じるのですが、エッセイを読んでいると、村上氏とカーヴァーの小説とライフスタイルのカタチがまったく違うので違和感があります。それもまた楽しい。

村上春樹さんといえば、毎日10キロを走り、午前中に仕事を終わらせるスタイルが有名ですが、カーヴァーは、お子さんがいるため、長編小説に取り組むことを、書くことのひとつとして「捨てて」います。エッセイを読んでいると、妻の話は何度も出てくるのですが、お子さんが登場する文章に愛情はほとんどありません。「苦役と骨折り」の生活だと。

正直、これは原書を読んだほうが、よく味わえる気がします。

時間をかけて、彼が短編を書いたように、私も彼の原書に取り組もうかなぁと思います。