頭のフェイント、ランディ・パウシュ『最後の授業』

死ぬとわかったときに後悔することってなんだろう・・

今の私だと、結婚すればよかった・・子供を産めばよかった・・ということでしょうか・・。

最後の授業 ぼくの命があるうちに (2008/06/19) ランディ パウシュジェフリー ザスロー 商品詳細を見る

この本が出版されて、わずか一ヶ月のうちに亡くなった、

カーネギーメロン大学教授、ランディ・パウシュの本です。

これは彼の『遺書』ではなく、『授業』。

彼は、3Dグラフィクス作成環境アリスの生みの親の一人。

アリスのサイトはAlice。

このサイトで、私も3D作れるでしょうか・･ダウンロードしてみましたが・・・。

ランディからのアドバイスはよくあるものに思えますが、

具体例がとってもユニークでかわいいんです。

ぜひ、手に取ったら、太字のタイトルだけではなく、

内容をしっかり読んでください。

仕事につかいたいアイディア満載です。

本文より抜粋

夢をかなえる道のりに

障害が立ちはだかったとき、

僕はいつも自分にこう言い聞かせてきた。

レンガの壁がそこにあるのには、理由がある。

僕たちの行く手を阻むためにあるのではない。

その壁のむこうにある「何か」を

自分がどれほど真剣に望んでいるか、

証明するチャンスを与えているのだ。

夢をどのように実現させるかという話をしたのではありません。人生をどのように生きるかという話をしたのです。、人生を正しく生きれば、運命は自分で動き出します。夢のほうから、きみたちのところにやって来るのです。

頭のフェイント

学んでいるときは理解できないが、あとになってわかることを教えること。

「頭のフェイント」の達人は、本当に教えたいことを、相手が気づかないうちに教えている。

経験とは、求めていたものを手に入れられなかったときに、手に入るものだ。そして経験は、きみが提供できるなかで、たいていもっとも価値のあるものだ。

時間を管理する

・時間をお金のように明確に管理する

・計画はいつでも変えられるが、計画がなければ変えられない。

・息抜きをする

（留守番電話に連絡先を教えるための方法がユニーク！）

格好よくあるよりまじめであれ

自分にできると思っても、できないと思っても、それは正しい。

お願いごとにはひと工夫を。

（この方法がとってもかわいい！）

彼の子供への愛と、妻であるジェイへの思いがつまっています。

でも私が一番すきなのは次の話。

幸運は、準備と機会がめぐりあったときに起こる。

スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃 [DVD] (2002/12/06) ユアン・マクレガーナタリー・ポートマン 商品詳細を見る

こちらの『スターウォーズ2　クローンの攻撃』で技術ディレクターのトップを務めたトミーと、ランディの生徒との質疑応答のなかで、映画の仕事は最初のチャンスをつかむまでが大変だという話になって、だれかが幸運の役割について訊いたときにトミーが答えた言葉。

以下抜粋

「かなり運がよくないといけない。ただ、きみたちはみんな、すでに運がいい。ランディと研究をして、彼に学べることは、それだけで幸運でもある。ランディがいなければ、僕はここにいなかっただろう」

無重力空間で宙に浮いた経験もある僕だが、その日はさらに高く舞い上がった。自分の夢を実現するために僕が手助けしたとトミーが思ってくれていることに、心の底から感謝した。でも本当にすばらしかったのは、トミーが、僕のいまの教え子たちに夢をかなえる力を与え、僕が彼らの夢をかなえる手助けをして、僕に「お返し」をしたことだ。トミーが彼らにバトンを渡した。

こういう師弟関係、いいなぁ・・。

本場の「the last lecture」はこちらを。

本の装丁が素敵です。

実際の動画はこちらを。（日本語付はあとでアップします。ほかにも面白い講義みつけたので）

YouTubeで一時間以上の動画が一気に見られます。

(16分あたりでぬいぐるみが一同に並んでます。お茶目！

ハイライトは1時間10分くらいから、妻ジェイへの・・・ぜひ見てみてね！）