タイトルより前向きになる、ショウペンハウエル『自殺について』

図書館でビビッときたので、手にしました。

タイトルとはうって変わって、読んでると前向きになります。

・・・・私は。

自殺について自殺について
(2009/04/21)
ショウペンハウエル

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一日一言、のような感じで、

ひとつの格言2行くらいを右のページに掲載して、文章を左のページに載せてます。

内省の結果として現れるのは、人間だけに味わうことのできる、

こんこんと湧き出る快楽の泉であり、したがって苦しみの源泉である。

動物はわれわれよりもずっと、

現実の世界に生きることだけに満足している。

いかなるときも迷うことなく、

常に物事を正しく見据えるためには、

この世界を「償いの場」と見なす習慣をつけることである。

それが悪いことだからこそ当たり前になってしまう。

当たり前ということは、だから悪いことなのだ

安定しないことが、この世界の存在の型なのである。

大多数の人々は、最期に来し方を振り返って、

自分は全生涯を通じて仮にしか生きてこなかったということに気づくのである。

人生の第一の課題は何かを手に入れることであり、

第二の課題は手に入れたあと、退屈を寄せつけないことである。

ひとつだけ読んで、「なるほど~」とはなりませんが、

どんどん言葉を拾っていくうちにだめだと思ってる自分が、実はみんなそうなんだーという感じでテンション上がってくる感じです。

私のような、現在は質より数みたいな読書をしていると、

こちらの本にあるように、しかられそうなんですけどね。

読書について 他二篇 (岩波文庫)読書について 他二篇 (岩波文庫)
(1983/01)
ショウペンハウエル

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(こちらの本の中では読書に対して、批判的です)