月曜はTIMEXのランニングのイベントがあったのですが、
朝、通勤電車の中で読んでいて、あまりにはまったので、イベントには向かわず、本の続きを読んでました。
脳と心。 すごいですね、21世紀って。
いち・たす・いち (脳の方程式) (2001/09) 中田 力 商品詳細を見る |
中田力さんの理論について詳しくはこちら(『脳のなかの水分子』中田力 松岡正剛の千夜千冊・遊蕩篇)をごらんいただくとして、そのエントリーにびっくりして中田さんの本をとり寄せたとい小飼弾さんのエントリー。
私も取り寄せました(笑)。
果たして、自分自身の読書がどこへ向かっているのかわからない感じではあるのですが、
この『いち・たす・いち』の「はじめに」を読んで、なんか脳が興奮しましたよ。
はじめに
この本は脳について書かれた本である。
もう少し正確に言えば、ひとの脳がどのようにして心を持つかが書かれた本である。
しかし、量子力学とかカオスとか、物理学の話が頻繁に登場する。
なぜかといえば、21世紀が、物理学から脳科学までを統合した統一理論の誕生する時代であるからである。
この本は21世紀を知りたい人のための入門書である。
物理とか化学とか知らなくても、十分読ませます。
ですが、後半、著者の理論に入っていくにつれて私はついていけなくなってしまいましたが・・。
「えぇぇーっ!!」っていうリアルな脳とこころの話が紹介されていまして、ちょっとびっくり仰天なんです。そのあたりはぜひご一読を!
ちょとメモ
二進法的な行動を示すもの=バイナリーシステム
脳は千億個以上のニューロンの集まり→ニューロンは「休んでいるか」「興奮しているか」のふたつの状態しかない→ゆえに脳はバイナリーシステム
太陽のみが地球に富をもたらすエネルギーを与えてくれる存在であり、人間はその富を奪い合っているにすぎない。(基本原則)
エントロピー(場合の数)
記憶は次第にうすれていく運命にある。(なぜならエントロピーは常に増大するから)
0.999999999999999999999999999・・・=1(約 1 ではなく、1そのものになる)
ゲイジさんが残したもの
ヒトという種が他の哺乳類とは違った存在であるためには、前頭前野の機能を発揮しなければならない。
「人間としての条件」
→理性をもち、感情を抑え、他人を敬い、優しさをもった、責任感のある、決断力に富んだ、思考能力をもつ哺乳類
(言語は必ずしも必要ではない)
日本語も英語も読んでいるヒトが同じであれば、脳はまったく同じように処理する。
ローレンツ「蝶々効果」
複雑系・初期条件に敏感である(ビリヤードの例)
生態において「形」とはもっとも重要な「機能」である。
「蝶々効果」を原則とする複雑系にとって、小さな人為的操作は人類の滅亡を導く可能性を秘めている。