ちょうど一週間前に御嶽山の合宿に参加したとき、宿ににかかっていた掛け軸がこの言葉でした。
先日図書館で見つけて気になって読んでみました。
この一年で読んで一番後味のさわやかなエッセイでした。
日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (2002/01) 森下 典子 商品詳細を見る |
毎週土曜の午後にお茶に通って25年の著者が紡ぐ、随筆。
お茶の稽古を通して、ゆっくり確かに成長していく日常への感覚の変化。
思いや感情に、言葉が追いつかない。
言おうとするとむなしくなる。言ってしまえばきっとしらける、お茶を知るということ。
(なんだか恋愛みたいだ・・)
教えないことで教える。
これって日本のお稽古の基本ですね。
自分でひとつひとつ気づきながら、答えをつかみとること。
自分の方法で、あるがままの自分の成長の道をつくること。
気づくこと。一生涯、自分の成長に気づき続けること。
「学び」とは、そうやって、自分を育てることなのだ。
道はひとつしかない。
今を味わうことだ。過去も未来もなく、ただこの一瞬に没頭できたとき、人間は自分がさえぎるもののない自由の中で生きていくことに気づくのだ・・・。
五感で季節とつながる作者に、
私もお茶を始めたくなりました。
1年くらい前に体験したのですが、
当時は縁遠い世界のような気がしていました。
今は、お茶通いは無理でも、
時々たてている抹茶をもう少し愛情込めていこう。
(あ、料理も)
そして、
毎日の音に耳を傾けていこうと思います。
雨音が季節によって違うことに気づけるかしら。
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