自己啓発書みたいだって思った。
静岡で地震が起きていますが、そちらにお住まいの方、無事ですか?
実存主義とは何か (1996/02) J‐P・サルトル 商品詳細を見る |
フランスの実存主義哲学者、サルトルによる講演の内容を記述したもの。
とても平易なことばで書かれているので入門書としていいかも。
以下心にひっかかった言葉。
われわれは人間がまず先に実存するものだということ、すなわち人間はまず、未来にむかってみずからを投げるものであり、未来のなかにみずからを投企することを意識するものであることをいおうとするのだからである。
人間はなによりもさきに、みずからかくあろうと投企したところのものになるのである。みずからかくあろうと意志したもの、ではない。
感情は人のなす行為によって形成される。したがって私は
感情に聞き、感情にもとづいて自分をみちびくことはできない。
「行動のなか以外に現実はない」
人間は自分をつくっていくものである。はじめからできあがっているのではなく、自分の道徳を選びながら自分を作っていく。しかも周囲の事情の圧力が強いので、彼はあるひとつの道徳を選ばずにいることはできないのである。
われわれが価値をつくるということはただ、人生は先験的には意味をもたないということを意味しているにすぎない。諸君が生きる以前において人生は無である。しかし人生に意味を与えるのは諸君の仕事であり、価値とは諸君の選ぶこの意味以外のものではない。
人間はたえず自分自身のそとにあり、人間が人間を存在せしめるのは、自分自身を投企し、自分を自分のそとに失うことによってである。
上記より引用。
「だいじょうぶ たいしたことないから」の本のなかにも同様のことが書かれていました。(ディスカバー21の伊藤会長の主張が腑に落ちてきた感じです)