これを読んでから参加すればよかった、「ネクストマーケット」

昨日参加したワークショップ、もっと本を読んで参加すればよかった。

(でも体験してうまくいかなかったことで、うまく知識を吸収できたのでよしとする。

次回からはやはり知識もしっかりつめて参加することとする。)


ネクスト・マーケット 「貧困層」を「顧客」に変える次世代ビジネス戦略 (ウォートン経営戦略シリーズ)ネクスト・マーケット 「貧困層」を「顧客」に変える次世代ビジネス戦略 (ウォートン経営戦略シリーズ)
(2005/09/01)
C.K.プラハラード

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BOP市場におけるイノベーション12の原則

1、コストパフォーマンスを劇的に向上させる

2、最新の技術を活用して複合型で解決する

3、規模の拡大を前提にする

4、環境資源を浪費しない

5、求められる機能を一から考える

6、提供するプロセスを革新する

7、現地での作業を単純化する

8、顧客の教育を工夫する

9、劣悪な環境にも適応させる

10、消費者特性に合うユーザー・インターフェースを設計する

11、貧困層にアプローチする手段を構築する

12、これまでの常識を捨てる

こちら、BOPビジネスに興味のある方には必見の本。

ほとんどの方がバイブルとしているんじゃないでしょうか。

私は遅ればせながら、だったのですが、

面白いと思ったのが、

現在、私たちがBOPといっているものは、

ピラミッド型をしているのですが(BOPのPはまさにピラミッドからきてますから)、

目指している貧困が緩和された状態というのは、

「ダイヤモンド型」をしている、というもの。

ダイヤモンドになっていれば、人口の大多数が中間層であることが推測できる、と。

社会変革は、中間層のライフスタイルを目指そうと思う人が何人いるかによるのだ。

それは、人々の望む対象を変えさせるチャンス、模範となる人々、

変化の確かな兆しが増えていることを示す証拠である。

実際に成功していケースがいくつかあげられているのですが、

興味をもったのが2つ。

まずひとつめ。

ヒンドゥスタン・リーバ・リミテッド の活動。

1、ヨード欠乏症を撲滅する画期的技術

2、官民パートナーシップで手洗い習慣を推進する

ヒンドゥスタン・リーバ・リミテッド とは、

ユニリーバがインドに最初に立ち上げた子会社。

日用消費財のインド最大手企業。

こちらのプロジェクトに、先日みんなで考えた

「マスクを広める」という活動もプラスすればいいんじゃないかと。

インドの人にとって、きれいである、必要はなく

「汚れていなければそれでいい」という程度。

そこを「健康」という意義のあるメッセージを加えてビジネスチャンスを広げていきます。

ターゲットを、農村部にしぼり、

一人の生徒に7回の指導(地域社会と若い母親には1回)。

このあたりは、生理用品であるウィスパーを広めた、

P&Gの元ヴァイスプレジデントの和田浩子さんの本にも書かれていた手法と似ています。

手洗いと一緒にマスクも認知されるようになればいいのですが、

こういうのは、本当に誰かが立ち上がらないといけないんですね・・。

2つめがこちら。

design 050

世界を変えるデザイン展、でも展示されていました、

ジャイプル・フット。

こちらは米国の義足が8000ドルにたいして、

価格は30ドルで米国と同程度、さらにはそれ以上の機能をもっている義足。

しかも、すべての患者に対して無償で提供されています。

ジャイプル、というのは、開発者のラム・チャンドラが育った町の名前に由来しています。

(この義足を生み出したのは、若き画家、とあったのですが、

彼のことなのでしょうか。ネクストマーケットではそこまで書かれていません)

design 059

なにもかも誰かが立ち上げてるんですよね。

と、こちらのネクストマーケットですが、今年改訂版というか新刊がまた出るようですよ。

というのは、こちらの高野氏談。

以前ワールドカフェに参加したときに教えていただきました。

この高野さんのブログ、お薦めされている本が、絶品です。

「人間の建設」「スリーカップオブティー」はこれから私も読もうと思ってます。

英治出版のタカノ氏って誰?って感じだったのですが、

英治さんの本の裏をみるとほとんどに、

「出版プロデューサー」としてクレジットが入ってますよ。

ツイッターでもいろいろ情報流してくださっているようなので、

興味のあるかたはぜひフォローしてみては?

@tassay で検索できると思います!