やっぱり悔しかった!42.195キロ〔後半〕

いつまでたっても 届かなくて

ふいに孤独を感じた 夜の果てに

なぜ 涙はこんなに 溢れてくの?

空に問い掛ける

どんなときも 情熱を 求めていた It's a brand new world

行き先を ただ一つ 照らしてる

                       嵐「believe」

フルマラソン 後半編

ハーフ地点を過ぎてからは、

ひたすら、1キロ先を目指して走ります。

やはり、一度30キロを事前に走っておいた安心感があり、

30キロまでは、「自分は走れるだろう」という信念をもっていました。

25キロ地点で、人だかりを発見し、

何かな~と思ったら、

「4時間30分」のペーサーについている方たちでした。

「あぁ・・私4時間30分よりも後ろなんだぁ・・」

と思って走りました。

ここでペーサーについていこう、と思うのがランナーなのでしょうが、

私の経験上、誰かのペース(たとえそれがペースランナーでも)で走るのは余計な疲労をためてしまうようです。

なので、しばらくは後をついていきましたが、自分のペースで無理はしませんでした。

25キロから30キロ地点くらいでしたかな、桜道でした。

咲いていたらさぞかしきれいだったろうにと思いながら走ります。

コノ間、2本目のパワージェルをチョビチョビ補給しながら走りました。

私、パワージェル、3本しか持っていませんでしたから、この時点で2本使い切っているというのはとても不安になりました。

32キロ地点手前だったと思うのですが、給水。

パンを食べました。 

膝にトクホンのスプレーをかけてもらいました。

そして、めまいが。

橋を渡るのですが、この橋、揺れています。

ほかのランナーたちも「ん?ゆれてる?」といった声がありました。

30キロ手前からなのですが、

村上春樹さんの「走ることについて語るときに僕の語ること」の内容を思い出していました。

たしか、村上春樹さんも、最初のレースは散々だったと、

そして、

30キロまでは「今回はよいタイムがでるかもな」と思うのだが、

35キロを過ぎると身体の燃料が尽きてきて、

いろんなものごとに対して腹が立ち始める。

そして最後は「からっぽのガソリンタンク」を抱えて走り続ける自動車みたいな気分」になる、と。

(P93)

30キロから先は、iPodで曲を聴いているものの、

自分ひとりに集中していました。

はっきりいって「無」に近かったと思います。

それでも「この走りについてブログでなんて書こうかなー」とか、

宇多田ヒカルってやっぱ、最高だなー」とか、

「英語やろうかなー」とか考えてるんですね。

でも思考は進みません。

35キロを過ぎても、村上春樹さんがおっしゃっているような燃料切れの感覚や、

35キロの壁というものはありません。

ほんとうに、ただひたすら、1キロ先の標識を探して走っていました。

37キロ地点を過ぎたとき、

ふと、いろんなことが思い出されて、

後悔が始まりました・・。

「あぁ、なんでもっと走らなかったんだろう」

「メンタル面での調整がまだまだだなぁ・・」

「どうして、もっと速く走らないんだ、私は・・」

「なんでこのペースを守っているの・・・」

と、どこかでブレーキを踏んでいる自分を責めていました。

38キロ地点で、

右の足の甲、親指の付け根がじーんと痛くなり、

「あぁ、30キロ以上走るってこういう痛みがあるんだー」

と少しずつ、フルマラソンを走っていることを

噛み締めていました。

39キロ地点で、最後の給水。

黒砂糖の固形を口にしました。

そして、ラスト 1.3キロの表示。

iPodでは好きな曲がかかっていました。

「あーなんか、やっぱり35キロの壁とか、

40キロを超えてから痙攣するとか、塩が足りなくなるってなかったなー」

そして

ラスト 競技場へのラストの坂道で500mの 表示。

このとき、私の視界の右には、

すでに走り終えたランナーを乗せて、

駅へ向かうバスが2台通りすぎました。

うぅっつ・・

はっきり、声に出して泣き始めてしまいました。

あぁ・・悔しい・・・情けないよぅ・・ 

おそらく、10キロ走ったランナーたちや、

サブスリーくらいのランナーがバスに乗っていたのでしょうが、

本当に悔しさで、最後は、半泣きで過呼吸気味で坂を昇りました。

ラスト300mで、

おばさまたちに

「おねえさん、あと少しよーがんばってー」

ラスト500mは本当に声援が励みになりました。

そして、無事、ゴール! 

(写真を見てみたのですが、すんごい顔で泣いてるのがわかるんです。

しかも、リュック背負ってますから、フルというより、トレイル走ってきた人みたいです)

あぁ、4時間30分も切れなかったのねぇ・・・。

でもこれが今の私の精一杯です。

ゴールして、振り返って、

「またフルマラソン 走りたいな」

と思いました。

しばらくは、エントリーできそうな大会はないので、

ハーフ、10キロで5分30分ペースで1キロを走れるようになりたいです。

今まではウルトラマラソン(100キロ)に参加する人が信じられませんでしたが、

今なら、なんとなく気持ちがわかりますね。。

こんなの応募しようかと思い始めていますが、まだ私1年チョイのランナーですから、

やめたほうがいいですよね↓

富士登山競走

長々と読んでくださった、変わり者の方、

ありがとうございます。

0329

そう 僕らはずっと待ってる いつまでだって待ってる

どこまでも続いてゆく道で

心にずっと抱いてる この夢きっと叶うはず

泣いて笑って 進んでゆく

誰かきっと待ってる 伝えたくって待ってる

どこまでも続いてゆく道で

明日に向かって輝く この夢ずっと追いかける

声をからして 進んでゆく

This is the movement, Looking for my life, I can find myself

This is the movement, Looking for my life, I can find myself

This is the movement