意外にも年をとるにつれて時間というのはゆっくり流れるそうです。
そんなこと言われても速く感じる、という人は以下を参考に。
★時間を充実させたいのなら、特別なイベントを増やそう
★人生には刺激というスパイスを
★退屈な時間を過ごす時は、時計をみるのを我慢する
★空間の広さも時間の流れを左右する
★情報は3ステップで長期的に記憶される
(「感覚記憶」(記名)→「短期記憶」(保持)→「長期記憶」(検索))
★時間管理が上手になりたければ謙虚になれ
★自分時間をカスタマイズしよう
★常に生まれ変わる私たちにあるのは”現在”という時間だけ
時間管理の上でも参考になりました。
以下は抜粋なのですが、本の内容が池上さんと時間学について研究されている一川さんとの対談形式になっているため、抜粋している内容だと「??」という点が多いと思いますがご勘弁を。
池上さんの目には0.1秒前の私が見えているんですね。音の処理は光より少しばかり早くて、鼓膜から脳までは約0.8秒遅れて伝わっています。
ですから私たちは常に現実よりも0.1秒遅れた世界を見て、0.08秒
遅れた音を聴いているということになります。
フラッシュラグ効果
http://hpcl.kde.yamaguchi-u.ac.jp/flashlag.html
人間の目の動きを調べた研究があるのですが、人の視点というのは、ものを見るときに0.2秒から0.3秒は停止している。たとえば、本を読んでいる時に、私たちはかかれているものを流れるように視線が追っているように感じていますが、必ず最低0.2秒は一カ所で停止しながら読んでいるのです。ですから目の動きというのはスッキップしていて、一秒間に5回以上は動かすことができないのです。
ディズニーアニメは1秒間に30枚を流している。
ジブリアニメは1秒間に24枚。
視界にいる人やモノが消える錯覚
http://www.weizmann.ac.il/home/masagi/MIB/mib-basic.html
↑こちらへアクセスしていただくと、画面に散らばった3つの中心部には、細かい点が球体のように動き続けます。細かい球体の動きを注視していると、3つの点がぱっと視界から消えてしまう瞬間を実感できます。
明らかに視界に入っている情報でも注意がむかなくなってしまうという顕著な例。
地方では、外在的な公共の時間に生活パターンを合わせるという傾向は都市部と比べてかなり緩やかになっている。それは自分のペースで時間を過ごすことができるということなんです。
時間に対する日本人の意識が変わったきっかけのひとつは、明治5年に学制が公布され、学校制度が普及したというのが大きかった。
学校制度がというのが、時間の管理のひとつに使われていたという記録が残っていたようです。
歴史をさかのぼると、人間の時間感覚に大きな影響を与えたのって農業
作物を育てたことで人間は、計画的な行動を取るようになった。
古代文明は太陽と水を時間管理したことにより、力を蓄えることができた。
毎日決められた時間に主観的な1分を測ってみると、それが体調管理にもなります。代謝が落ちていれば、不健康な状態であるというひとつの目安になるんです。
健康な状態であれば、20代の成人で平均値は1分5秒程度になるはずです。20歳をすぎるとやっぱり代謝も落ちますから、時間を過大評価するようになる。でも1分を過ぎていたとしても、それがその人の毎日の平均値であれば問題ありません、
私たちは身体の中に耳を澄ませば、そこに流れる時間を知ることができるのです。
退屈な時間は時間が進むのが遅くなる。
心理的な時計が回っている時に注意を向ければ向けるほど、時計の針の刻みが多くなるという説明が当てはまります。
通常、時計の秒針は1秒に1回のペースで進みますよね。でもそれが、時間の経過に注意を向けていると、0.5秒とか 0.2秒ごとに時が刻んでいるような感覚になってしまう。実際には針がひとまわりする時間は変わらないのに、その間に多くの刻みが生じているので、時間の経過に注意を置くと、なかなか進まないように感じられると言われています。
認知的不協和
ある空間を作るとき、色や模様はその空間を広く感じさせたり狭く感じさせたりする効果がありますし、広さは時間の流れを遅くしたり速く感じさせたりすることがあります。
居心地とか快適感によって時間感覚は明らかに変わりますから、いろいろな建築や環境のデザインに工夫・利用できることは確かですね。
ジェットコースターなんかにのってるときって、すごい速度で走っているはずなのに、周囲の光景が意外とよく見えたりします。
極限の状態ではいつもは見えていないものが見えるというのは、自分自身の身を守るということにつながっているのでしょうね。
「長期記憶」に関しては、一般的には短期的に保持された事柄が、何度も繰り返されることで生涯にわたって記憶されることになると考えられている。
赤ん坊の初期記憶
・文化とか国に関係なく、どの民族もだいたい3歳くらいから。
1歳前後から言葉を話す。このころは「ここ」「あそこ」など現在を指す言葉。
2歳頃になると、「お外へいきたい」とか「ミルクを飲みたい」とか、未来への願望や意思を表す言葉を口にする。
時間管理が下手な人は実は自信家
時間管理がうまい人というのは、自分の時間を過小評価しているんですね。10分間という時間があったら、時間管理が下手な人よりもその10分間を短めに感じている。
だから、なにをするときでも、ほかの人より多めに時間がかかると感じているから、結果的に時間に余裕を持って行動できる。
時間とのつきあいが上手な人はベストの自分ではなくて、体調だったり能力が発揮できなかったり悪い時の自分を考えて予定をたてられますよね。反対に苦手な人はベストの時の自分を想定して計画してしまう。
人は何かをしている時に自分の精神テンポを乱されると、いらいらしたり精神的にストレスを感じ、身体に不調が生じるといわれています。
他者と一定の時間を過ごすときに、居心地よく過ごす工夫。
同じ音楽を聴いたり映像をみたりすると、時間的な個性が段々と似てくるということがわかったんです。
実は世界は今から5分前に始まったのであって、我々の脳に記憶されている事柄は全部嘘であるという可能性は論理的には否定できない (バートランド・ラッセル)