土方のマサ
小説家の開高さん (2009/07) 渡辺 裕一 商品詳細を見る |
(こちらのエッセイのうちの一部から抜粋)
「マサが無欲というか、無能の人というか、社会性のないことに起因しているのかもしれない。
上昇志向がなく、失うものがなく、他者を羨むということのない人間は軸がブレない。
白ふくろうから受けた品性のようなものをマサから感じることが、僕は幾度かあった」
なんか、私はこちらのマサに近いです、実際のところ。
競争心もあまりなく、すきも嫌いもあまりありません・・。
こちら、筆者が開高健さんにお会いしたときの会話。
新聞を読む。テレビを見る。街を歩く。
ゆたかさを目ざして行きついたところに、砂漠がひろがっている。この国ははたしてどこに行こうとしているのだろうか。などと考えていると、っきまって立ち現れてくる丸い顔がある。そして、いっとき砂漠に川が流れ出す。その川の上にあのカン高い声が響く。
「やりたいことをやり尽くしなさい。あとで戻ってきても、何も残っていないのだよ」
「遅いデビューというのもエエもんやで。
私は、デヴィューが早過ぎてえらい苦労した。
ぼちぼちでエエんや。毒蛇は、急がないのや」
ちょっとずつ、確実に。
自分の大切なところにフォーカスしていく。。