40歳になったことだし

光浦靖子さんの#50歳になりまして に関する記事を読んで、思い出したので。

森下えみこさんの「40歳になったことだし」

私はすでに40を超えていまして、この本は40歳になってすぐに購入しました。

漫画なのですが、なんとなく読書もする気がないな、というときに読むことが多いです。

「いまこんなんでいいのかなー」と思っている人にオススメです。最近まで私も森下さんと同じようにシングルだったので、共感できることが多かったです。

この漫画の最後に「解説」として津村記久子さんがコメントされています。この文章が40歳前後の女性にはビシビシくる文章です。

第10話で、道に迷った森下さんが、「でももう何回も道に迷ってるから 目的地に着く方法もわかっているし 大抵いつも歩いていれば着く」と落ち着いて考える場面は、四十代になることの良い部分を象徴していて印象的だ。このことに気付くだけでも、無為に年を取ったということは絶対にない。知らない街で迷ってこの世の終わりみたく不安だった子供時代から、迷うことはない大人だからと強がった後に、迷っていてもいい、目的地に着く方法も、いつも歩いていれば着くこともわかっているから、と思える過程には、人間がもう一度大人になるという洗練の感触がある。

この漫画を読んで、こんな解説を書けるのもさすが作家、ですね。

冒頭で紹介した光浦さんの記事、達観してて面白いです。著書「50歳になりまして」も気になりました。

「私ら世代が20年。もういい加減消えて、ですよね」光浦靖子(50)が考える“好感度が急に上がった理由”

https://bunshun.jp/articles/-/46234

「「自分でも不思議なくらい嘘が嫌い」…“生きにくい”人間・光浦靖子(50)が芸能界で見つけた「居場所」」

https://bunshun.jp/articles/-/46235

「頭でっかち、言い訳ばかり…光浦靖子(50)が「言葉が通じんところに行ってこい」と自分に命じるワケ」

https://bunshun.jp/articles/-/46236

——商店街にあるブティックの服とか、いつかこういうのを着るようになるのかなって思ったけど、気持ちが追いつかない。

光浦 着ないですよね。いまだに「ちょっと大人っぽい」と言っちゃいますもん。50歳になっても「ちょっと大人っぽいかな」って。

プププッ、40過ぎだけど、似たようなこと思ってます。「この服は大人っぽいよなー」って。いくつだよ!って話なんですが。