涼子さんの言うことには

涼子さん、というのは、主人公のお母さんの名前です。

ヤマザキマリさんといえば、「テルマエ・ロマエ」が出て以来、漫画に限らず新書やビジネス書など多方面でご活躍されているご様子。最近テレビを見ていたら、ヤマザキさんがテレビに出ていらっしゃいました。

ほかのヤマザキさんの漫画を読むとわかるのですが、ご本人はイタリア留学から仕方なく日本に帰ったときに、地元の北海道のテレビで料理番組をもっていたそうです。パスタの作り方に解説したのが視聴者にうけて、それが番組化したとか。

一人でお子さんを育てていくと決意して、一人でイタリアの病院で産む話や、漫画賞に初めて応募してもらった賞金で日本に帰国、など、ヤマザキさんの生きるために必死な自伝漫画を読んだあとに、「涼子さんの言うことには」を読みました。

ヤマザキさんの中学校の頃の話がメインですが、クラスメートの視点や、妹のストーリー、ヨーロッパ旅行での様々な出会いが第三者目線で描かれています。漫画を読みながら、ヤマザキさんの経験がつながっていきました。

涼子さんのセリフで印象に残った言葉。

「だいたい人ってのは自分と違う生き方をする人に慣れるまで時間がかかんのよ。でも粘ってるとそれも当たり前なんだって思うときがくるはずヨ」

「粘っている間は自分の情熱が守ってくれるから大丈夫!!」

実は涼子さんはこの漫画にはあまり登場しません。

ヤマザキさんが中学2年生のときに何も知らずにヨーロッパへ旅する話が中心です。

これから夏休み、こんな夏休みを過ごしている人もいるのか〜と思いもはせるのもいいですね。

ヤマザキさんが・・・と書きましたが、自伝漫画なので、登場人物の名前はルミ、マヤ、涼子さんです。

自伝漫画はこちら↓