人は老いるにつれて、何を手に入れるのか

以前Voicyでこの本の話しを聴いて、日本語の書籍を読んでみたいと思っておりました。

ラジオでは、「青春」についた話されていましたが、私は「手段」という章が気になりました。

「老い」について「先細る命をどのように受け止めたらよいのかという問い」に「精神的なバランスを保っていくために」、日記をすすめていました。

まず第一に、日記。日記をつけ始めるといい。もしも、これまでつけ ていないのなら。 ただし、日記とはいっても、単に日々のできごとを記録するものではない。その日に何が起こったのか、何を考えたのか、前の晩にはどんな 夢(あるいは悪夢?)を見たのか。自分が見たり聞いたりしたことで、何か重要なものはあったか。 とにかく、自分の注意を惹きつけたものなら、何でも書きとめておくといい。 もっとも大切なのは、そのひとつひとつに自分がどんな反応を したのかを書き残すこと。 どんなふうに対処し、その後でどんな考えを だいたのか、その両方を書き残しておく。

実際、自分の姿勢を知るのに、これほど有効な手段はない。こうした 日記をつけることで、自分にとって大切なものと、そうでないものとを り分けることができる。生涯にわたって蓄積してきた心の財産の、何 をして何を捨てるのかをはっきりと区別する助けとなる。 日記は、認識のための道具。 自分自身の行いを見つめて「自分とは何 か」を知るための道具となってくれる。

私は20年ぐらいほぼ毎日のように日記をつけていて、毎回大掃除の気分になるたびに、日記を捨ててしまおうか、という悩みにぶち当たるのですが、結局いまのいままで取っておいてあります。この章を読んで、改めて取って置こうと決めました。いまでも読み返すと、当時の自分の悩みが今と比べるとちっぽけだったことに自分の成長を感じて自己満足できることができるのが取っておいた理由ですが、それでよいのですね。

こちらも絶版本です。

現在日本にいるので、日本にいるうちに読む本の優先順位として、

→絶版本

→いまの自分に必要な考え方の本

Kindle版がない本(紙の本しか販売されていない本)

→気になった本(いつでも読める本)

の順に優先順位をつけています。

英語版ならKindleで手に入るので、こちらはまた別の時間に改めて読んでみようと思います。

この本、T.Sエリオットからの引用が多いです。

ちょうどT.Sエリオットの本も手にしていた自分には、エリオット氏の詩を早く読みたいという気持ちになりました。「早く」読むような類のものではないと知りつつ・・