突破力、質問力と好奇心@グローバル人材育成フォーラム(2/2)

グローバル人材育成フォーラムでの後半パネルディスカッション。

印象に残ったのは、

■グローバルな人材は日本人である必要はない

■企業のグローバル化への抵抗勢力へなりうるのは、人事部かも

■Think out of the box

(以下も、ディスカッションでの内容を箇条書き。かなり長いのでキーワードを拾っていただければ・・。

当方でいくつか情報取りこぼしていると思いますのでご指摘くださいませ)

第一部:ディスカッション

グローバル化の波が激しい、というのはもう純分わかった。

で、なにに希望をもてばいいの?自分はどうしたらいいのか?

テーマ: スパイキーな人材ってどういう人なのか?

(パネリスト5名の経歴等を10分ほど)

経済産業省 林さん

「人材のグローバル化について」

金融機関でプロジェクトファイナンスをやってきた。

その後自費留学でロースクールで学び、電力発電を担当。

7年前に縁があって、中途採用で役所で働いている。

中学・高校と台北で過ごした。

日本はカントリーリスクがない国。

不景気とはいわれつつ、500万台の車が毎年売れている。

東京と大阪が2時間30分で行き来できる。

グローバル展開をなぜ考えていかなければならないのか?

日本の経済的地位の低下

一人当たりのGDPの世界ランキング

2000年 GDP 3位

2008年     23位

日本の世界市場のシェア

100%のシェアをとっていた工業製品が今は10%

部品ベースでは、ipod では50%

        ipad ではほとんどない。

TOEFLの世界成績順位

1、シンバポール

2、パキスタン

3、フィリピン

4、インド

5、スリランカ

(日本はアジアの中で北朝鮮よりも下)

社会人基礎力(アクション、シンキング、チームワーク)

異文化理解活用

■武田 和徳

楽天の取締常務。トヨタでの海外勤務経験あり

トヨタでのものづくりを通しての人材育成

サービスを通して、現地に根付かせる体制

ガラパゴス日本から第二の開国へ

楽天はネットでの世界時価総額8位

グローバルでビジネスを推進すると、

3つ目の拡大(面の拡大)が発生する

1、種類の拡大 

2、規模の拡大

3、面(エリア)の拡大 ローカルにおける役割・権限

■グランドR・ポゴシャン

国際基督教大学 大学院部長

ペレストロイカのおかげで日本にくることができた。

今日(3月2日)はゴルバチョフの80歳の誕生日。

NEED for GLOBALIZATION

Lack of breakthrough leadership

日本にいる間に15回も総理大臣が変わった。安定しない。

アメリカで15回も変わったら100年以上たってる。

リーダーシップをとるのが難しい。

new world order

/collaspe of soviet black-east west confrontation gone

europe

/

euro,expanding eu

signance act

confortable stagnation

despite the above signals

/Japan is still one of the most comfortable places to live

but such confortable stagnation is a slow bomb!!

非常に高いポジションで傾いた、というのが今の日本

ぬるま湯、電灯的な考え方。

自分でなれているので、変えようとしない。

ageing youth or aspiration metabolism

若者が年をとったように、、内向き。

実際に若者と接していると感じる。

リスクテイクしない。

no desire to study or work abroad

low risk or no-risk preference, Fear of challenges

GNH gross national happiness

/king of Bhutan

I am not concerned about GNP

hard ware & software

TTP liberalization of mindset, more than liberalization of trade

/industry=academic

ASK awareness skill and knowledge

LIBERAL ARTS

■柴田 拓美さん

野村ホールディングス執行役副社長兼COO

社会人になってから日本で過ごした時間19年。

17年は海外で働いてきた

2008年10月 リーマンブラザーズの中東アジアを買収した一人

1988ー2002 15年連続の海外勤務

日本に帰ってきたくなかった

1981ー1983 ハーバードMBA

慶応大学

1971ー1972 予備校生活

高校時代 剣道の二軍だった。英語の嫌いなどこでもいる学生だった

グローバル人材の定義

同じ情報量なら、説得できる人が多い方がいいのではないか

take your stance

proactive

現地へのコミットメント

自分の意見をはっきりいう

Manager しっかり下の人にやらせること

Leader ビジョンを伝えて行動する

日本の大学をでただけではコア・コンピタンスはなにもない

4年間経済の勉強をしていなければならない

英語ができるというのは能力にならない

自ら考える力

あるべきグローバル組織とは

グローバル人材は必ずしも日本人である必要はない

体中血みどろのになって、初めてグローバル人材になる

英語をできる人は通訳をやる。

語学ができない人は語学をできる人を蔑視しようとする傾向がある。

あるべき姿は支配型ではなく、一体型の組織

アジアにおいて開発、製造販売を行う。

プロダクト

日本の伝統的企業がまるでアップルのようなことを言う。

内なる国際化に向けてのファーストステップ

本社の中でのグローバル人材の構成比率を高める

マイノリティのままでは外に押し出されてしまう。

民族のどこかにそういった考えがあるのかもしれない。

グローバル化の人材の数を増やす

自主性が大切。

会社の経費ではなく、自費でやることが大切。

大手町の英会話教室は野村の社員のおかげでうるおっている

野村の海外での課題

日本人  地位は渡すが、報酬は渡さない

非日本人 金は渡すが、地位は渡さない

日本人は、↑の方法はまずい。

お金がないのであれば、なにもしないほうが正解である。

日本人にも外国人にも地位も報酬も渡す

今まで順番待ちしていた日本人にも順番がまわってこない。

日本人役員の海外大学・大学院留学経験率 約50%

抵抗勢力になるのが人事部

内なる国際化の一番の抵抗勢力になるのが、人事部かもしれない。

グローバル人事対応体制をつくった 

従来型

個人の投資家であれば、すべてグローバルなポートフォリオをもっている。売り上げの40%ぐらいが海外。

第二部 :ディスカッション

グローバル人材とは

突破力:海外で何か突破してきた人

人間的な魅力

海外でプロジェクトを進めるうえで大切なこと。

自分のポジションをわかっている人。自分はなにが貢献できるのか、が大切。

消極的な人はいらない。

Be Patient

日本人同士でさえあわないことに、

いちいち腹を立てても仕方がない

日本人にとって、グローバル人材を目指すときになにが課題になるのか?

グローバルの定義はない。複雑。

グローバル化に対して、最初はどの国も批判的だった。グレーになってしまう。

アルメニアの話。日本人が知らない国。外からみた自分の国の文化。

thinking out of the box

広い目で見ることができる。

モラルやモチベーションが大切。

そのためにこそ、文化を学ぶことが大切。

1 デジタル化

→質問を出すことが大切。CURIOSITY

英語ってどれくらい重要なのか?

・絶対必要

・英語がカタコトだけれども仕事ができる人

・理数系の人のほうが論理・フローチャートの面でコミュニケーションが上手だった。頭の中で整理されている

・道具としての英語が大切。

・英語が究極の目的である、というのは間違い。

理数系の人がよく質問にきてくれる。

言いたいことがあれば、英作文する

会話はできるけれども、あまり書けないということはない。

人間は書ける以上のことは話せない。

始めに主張ありき。なので、書くことが大切。

柴田さんのプレゼン

→漫画だと分かりやすい。

・英語ができないと、相手にされない

・英語ができるとお得

ダイバーシティマネジメント

内向き→リスクをとらない人が多い。今の生活がいいから。

留学生が減っている理由

1 経済的な自由(奨学金の拡大によって解決)

2 就職活動の影響交換留学していると就職活動からはずれてしまう)

産業界も一緒になって変えていく必要がある。

海外要員だから、という理由で主要なプロジェクトからはずされている

海外に発つことがリスクではないことをメッセージとして伝えていく必要がある。

2010年、海外の人材を採った会社 10% 採用見込みは20%(ディスコ社調べ)

理由は、グラスシーリング。見えない壁がある。

人事は、いまだに御社が第一志望ですか??とかいった質問をする。

学生が言ってるグローバルと、

企業が求めているグローバル化には大きな差がある

グローバル化をしないといけないのは、まずはトップだ。

柴田さん

悪魔の辞書には、先進国の若い人が失業するのがグローバル化である。

アジアの相対的な富は増える。

貧しさを共有するのもグローバル、ともいえる。

パイを大きくしないと、日本人を雇えない。

日本が小さくなる、つまり、外で活躍する人が増えなければならない。

開国する、開国しない、が前提というのが間違っている。

二国間貿易ではだめだ。

二国間ベースではなく、グローバル、世界ベースでつなげる。

小さい日本の国でもできる。

コアコンピタンスがあれば、英語がカタコトでもいい。

日本人と外国人との給与体系を一緒にする。

生涯雇用をはずす。1年で60%の人が橋を渡った。

identity をなくすこと。

自分で勉強している人が非常に多い。

企業側にグローバル人材を育てるにあっって求めることは?

インターナショナルプロジェクトで、

大きなプロジェクトに入っていくことが必要。

20年前は、社会全体にも次世代のコンピュータをつくる、

という大きな目標があったけれどもつぶされてしまった。

E-JAPAN プロジェクト

日本はIT国になるというプロジェクトがあった。2005年まで。

インターナショナルの学校の需要が増えている。

自分がグローバル人材であるきっかけ。

林さん・幼少時に海外にいた経験。産業界の強みをアジアにおいて発電事業で発揮。海外での手続、条件変更のメールが毎日届く。発電所を立ち上げて、 ボーイング747を納入して地元のかたたちの利便性に貢献

リスクが高く、長い時間がかかるビジネスである。

ファッションだけのグローバル人材になるな。

イチローが欲しい、といっていると変わり者ばかりが集まってしまう。

柴田さんのきっかけ

・浪人して反省の日々。

・大学のサークルで毒をくらわば、皿まで

・横浜にすんでいたので、外国人が人間にしかみえない。

・浪費家だった。

・歴史、古典が大好きだった。

イギリスで上場企業だけの社長が集まるクラブがある

無駄なこと(オペラ好き、音楽好き)でもつながる。

若い人にメッセージ

ハーバード大学ビジネススクール

とりあえず受かってしまえば、

CityCoupが10万ドル貸してくれる

年に3万ドルは稼げる。

日本人の学生はアプリケーションを出さない

 

とりあえず合格してしまうと、道は開ける。

・外国人コンプレックスと

・英語コンプレックス

算数と体育ができると周りの人が寄ってきてくれる

CURIOSITY : 覚悟を決めて渡る

以上。