水村美苗さんの「日本語で読むということ」

昨年、話題を読んだ「日本語が亡びる」に対する周囲からの評判に対する反応が書かれていて、おもしろいです。

ご本人は、「女だてらに」と批判されることを望んでいたようですが、好評でした。とくに男性に。

日本語でよむということ

日本語で読むということ日本語で読むということ
(2009/04/22)
水村美苗

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以下抜粋。

なぜ日本語がかわってしまったのかはよくわからない。戦後民主主義教育の中で、戦前の日本を否定すること、それが歴史を否定することにつながり、そのうちに、その否定がたんなる忘却と化したのであろうか。忘却の中で、新しさということのみに意味を求めるようになったのであろうか。

また、日本では算数レベル程度でも、

アメリカに渡ると数学が天才的に得意と言われ、

そのことから、経験した

自己というものが諸関係の総体でしかないということは現代の常識である

私にとっては、上記の言葉が、すごく身におちる感じでした。

(今、ものすごい私この諸関係のバランスが悪いのか、迷いの中にいる気がします)

私小説で賞をとったときのスピーチがとてもすてきな日本語なので興味のあるかたはぜひ。

脱構築」という概念についてちょっとわかります。

(21世紀前半は、脱構築がキーワードだと思います。思想において)

話題をよんだ本については、

時間をおいて読みたいと思ってます。