「国をつくるという仕事」、そして私の場合

目を閉じながら、

ブータンのジグメ・シンゲ・ワンチュク龍王四世の仕事で病気になった話しを聞いて、

まるで自分のことのようだと思った。

仕事をしていて、あるとき過労で倒れた。

仕事だけではだめ。仕事中毒になったら相談しなさい。

家庭を顧みないようではだめ。

仕事の評価に、家庭でのありかたも含める。

この二つが揃っていないと、幸福ではない。

ブータンは、国民総幸福量が高い国である。

私も、27歳のときですが、

夏休みに実家に帰ったら、

原因不明の高熱で食事ものどを通らず、

体重計に乗ったら、40キロを切っている(身長は158cm)。

とりあえず病院にいってレントゲンを撮ったりしたけど、

なんにも異常はない。

何も食べられないので、

点滴を丸2日間打ってもらって、

どうにか少し回復したような時期があった。

その年はとにかく大変だった。

それからも午前中はだるくて会社を半休したり、

人間関係にもほとほと疲れて、年明けにはかなり参っていた。

怖くて仕事にいけないと、休職するか退職するか相談して、

休職させていただいた。

まずは半月、そして一ヶ月、2ヶ月、、このころ、トリノオリンピックをテレビでやっていて、

朝も夜もわからない、一日ほんの少ししか起きてないような日々が続いてた。

三ヶ月たって、もうここは覚悟を決めないと、と思って

会社に復活した。

(そして、ヨガのおかげで薬生活から一年かけて回復)

そんなことがあったので、

健康は大事。身体が資本、という親からの言葉をしっかりと聞くようになった。

(聞いてないこともよくあるけど)

西水さんがおっしゃっていた、

国には政治的しがらみがある、ということ。

私は、会社には見えない会社のしがらみがある、ことがある、と思う。

そういう会社や人間関係、そういう関係をうんでしまう職場環境とか。

だから、自分はそういう見えないしがらみをしっかり見えるように、

これから仕事と向き合っていきたいと思ったし、

自分以外の会社にも深く入り込んで、仕事に貢献していきたいと強く思った。

10月にこちらで書いた今日の講演への意気込みは、なかなか悪くなかったんじゃないかって思う。

質疑の中で西水さんが答えていた、

言いたくても、言えないときの勇気。

首になってもいい、というパラシュートをもつ。

死ぬとき後悔するよ。