シャネルスーツ2着、『ココ・シャネルという生き方』

ココ・アヴァン・シャネルというオドレィ・トトゥ主演による映画が公開されています。

映画はまだ見ていないのですが、

すごい時代の人と生きていたのだと初めて知りました。

先日はフランスの思想家レヴィ・ストロースが100歳でお亡くなりになったばかりですが、

彼が生まれたころのフランスって本当にすごかったんですね。

(シャネルはそれより25年ぐらい前の人です)

ココ・シャネルという生き方 (新人物文庫)ココ・シャネルという生き方 (新人物文庫)
(2009/08/07)
山口 路子

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シャネルを好きな著者が、

「なぜ、シャネルはウエディングドレスを拒んだのか?」というテーマで、

彼女のスタイル、生き方に迫ります。

彼女の生き方は今のビジネス書に書いてあるような内容とは、

かなり変わっています。

たとえば、「傲慢な人間になる」という生き方。

「愛するより、愛される」「まねされる女になる」「もっと怒っていい」

彼女は、生涯独身をつらぬいたのですが、

それは仕事への強い執念があったから。

男性との出会いを通して、ビジネスを発展させたり、

洋服のスタイルも変わっていくんですね。

どうして、彼女のコレクションで、

ウェディングドレスが飾られることがないのか、

それは彼女の恋愛遍歴をたどっていくとなんとなく見えてきます。

そして、仕事への一途な姿勢。

彼女の哲学が自分にはすっと入ってきたのですが、

それは私が独身だからかもしれませんね・・・トホホ。

20歳の顔は自然がくれたもの。

30歳の顔はあなたの生活によって刻まれる。

50歳の顔には、あなた自身の価値があらわれる。

あのリンカーン氏は、「男は40過ぎたら自分の顔に責任をもて」といったそうですが、

シャネルも同様のことをおっしゃっていたんですね。

この時代、彼女のまわりには、ピカソ、ジャン=コクトーなどの偉人たちがいました。

あたしはシャネルスーツを二着もっている。

この二着であたしはいつもちゃんとした格好をしていられる。

これがシャネルというものだ。

私もシャネルスーツが似合う女になるように、

精進していきたいと思います。

しびれる言葉がたくさん紹介されているので、

ぜひ店頭で手にとって見ることをお薦めします。