使命、田坂広志さんの『目に見えない資本主義』

マザーハウス代表の山口さんの本の一節でもありました。

「資本主義をポジティブにとらえたい」

目に見えない資本主義目に見えない資本主義
(2009/07/24)
田坂 広志(たさか ひろし)

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田坂先生がいたるところで説いている、

「へーゲルの弁証法による、螺旋的発展」による経済成長

非常に読みやすいです。

興奮して、電車降りたあとも歩きながら読んだりしてました。

以下要約

現在の資本主義が向かっている5つの進化

「操作主義経済」から「複雑系経済」へ

「知識経済」から「共感経済」へ

貨幣経済」から「自発経済」へ

「享受型経済」から「参加型経済」へ

「無限成長経済」から「地球環境経済」へ

共感経済で必要な資本 「共感資本」

知識資本  knowledge capital

関係資本 relation capital

信頼資本 trust capital

評判資本 brand capital

文化資本 culture capital

過去の日本型経営を見直す

日本型経営とは・・以下の4つを求める経営

・仕事の働き甲斐

・職業人としての能力

・人間としての成長

・職場の仲間との出会い

3つの言葉

「企業は、本業を通じて社会に貢献する」

「利益とは、社会に貢献したことの証である」

「企業が多くの利益を得たということは、

その利益を使ってさらなる社会貢献をせよとの、世の声である」

主客一体

5つの価値の転換

・無限から有限へ

・不変から無常へ

・征服から自然(じねん)へ

・対立から包摂へ

・効率から意味へ

「社会に対して、良きことを為そう」と呼びかけ、

使命感に働きかけることが最も正しい方法である。

復活に対して、「新たな価値」が伴ってくる →それがヘーゲル弁証法的との主張

・合理化されて復活してくるということ。

・最新化されて復活してくること。

成熟した文化による「目に見えない価値をみつめる企業経営」

成熟した文化による「目に見えない資本を重視する資本主義」

読みながら先日から何度も取り上げているマザーハウスさんを思い返したりしました。まさに、田坂氏の主張に適っていると。

(たぶん、そんな風に言われるのは好きではなさそうですが・・)

一番考えたのが、こういう風に資本主義について語る本とかを読んで、

結局自分はどうなりたいのか、どうしたいのか、ということ。

まだはっきりはわからないです。