いつも心に貧乏を、齋藤孝先生の『貧乏のススメ』

声に出して読みたい日本語」の齋藤先生の最高傑作!!

<貧乏>のススメ<貧乏>のススメ
(2009/09/18)
齋藤 孝

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先日、寺子屋のときに手にした一冊。

著者の齋藤先生の文章を書くテンポがよいです。関根勤さんを思わせます。

特に後半ヒートアップしていく感じがします。

本屋でほしい本をこっそり隠しておくところとか、

「わかるわかる」って思いながら読みました。

同時に、「私はそこまで苦労してないなー」とも。

読みながら、学生時代お金のなかった付き合いを思い出したりしました。

思えば、あのころは「捨てる」なんてことは絶対しなかった。

私はアルバイトを結構していたので、お金に困るなんてことはなかった。

いわゆる貧乏性で、「この時間を時給にすると・・」ってな感じで、

学生時代あんまり遊んだりすることはしなかった。

その代わりお金を貯めてひとりで海外に出てたんだけど・・。

(で、そんな人はいそうであんまりいないので、周囲から一歩引いてた。今もそんなところありますけど・・)

相方が入社式に身に着けるものはほとんど買ったんじゃないかって思う。

今から思うと、相方はそのとき私が思っているよりはちゃんとお金を持っていて、

自分で貯めて、予備校に通ってた。

試験のための問題集をダンボールいっぱい買って、段ボールでえっちらおっちら運んでたのもいい思い出だ。

最近まで学生時代に買ったものを身に着けていて、

「もう買い換えたほうがいいんじゃない?」って思った。

でも根が貧乏性なので、まだ使える、買い換えたほうがいいなら「買って!」。

デートとかも学生時代からほとんどしてなかったなぁ。

うちに来て、よく掃除手伝ってもらった。

一緒にドンキホーテ行って掃除用品買ったりしてた。

基本的に、遊びのためにお金を使うことができない。

カフェでもお互い話しもほとんどしないで、

相手はひたすらテキストを読み、私も相手の読み終わった新聞に目を通した後は、好きに読書をしたり、席を離れて外のお店をぶらぶらしたりしてた。

そんなこんなで、その人はかなりの高給取りになっていってるようです。

(今は詳しく知らない。這い上がっていってしまったので、私では刺激が少ないようなので)

私はそばで見ているだけだったので、すんごく遅れてしまった。

なので10年遅れぐらいで活動・学習するようになりました。

成功している例が身近にあるので、励みになります。

と・・・・・・、たいぶ本の内容から外れてしまいました。

でも、お金がある話より、ない話のほうがだんぜん盛り上がりますね。

100年に一度の大不況だとか言われてますが、

もっと腹をすえていこうぜって気になります。

ミシマ社の本は月に一冊くらいしかでないので、

そういう意味でも、じっくり味わって読んでほしい一冊です。