「マインドマップ読書術」でお松山真之介さんが「10年後の子供たちに薦めたい本」として紹介されていました。
鏡は先に笑いません―ことばのご馳走〈6〉 (2003/10) 金平 敬之助 商品詳細を見る |
テンポのいい、短い文章です。
小学校の校長先生のたよりや学校の先生が出している学級新聞などがあがっているあたり、
学校の先生、小学生くらいのお子さんをお持ちのかたはぜひ手にとって欲しい。
子供(もちろん部下だって)はほめて育つんですって。わかってはいるけど、、。
このなかで、私が、「いいな~」と思った文章
「真似できますか」
もちろん、奥さんに向かって、である。
「お疲れさま。
よく働くなぁ。
睡眠はちゃんととってるの。
大丈夫かい、気分は?
いつもキレイだな。
何だか若くなったみたいだな。
帽子がよく似合うよ。
愛してるよ」
真似できますか。
さきほど、ラジオ体操を聴いていて「あぁー」と思った文章
たしかにそのようにおっしゃってました。
「そのよい姿勢のまま・・・」
<省略>
体操をしながら、感心していることがある。
身体の動きを、たくみに短い言葉で伝えていることだ。
これ以上短くしたら、わからなくなる。
これ以上長くしたら、テンポに合わない。
そのギリギリのところで工夫している。
<省略>
さらに感心していることがある。
第一体操が深呼吸で終わる。続いて、第二体操に移る。
この瞬間に言う、つぎのひと言だ。
「さぁ、そのよい姿勢のまま両足を開いて・・・・」
<省略>
しかし考えてみればラジオだ。
こちらがよい姿勢をしているか、どうか。
もちろん見えるわけはない。
それをあたかも当然いい姿勢をとっている筈だ。
そう信じて疑わない、といった調子で呼びかけるのだ。
頭から信じられると不思議だ。
裏切られない気持ちになる。
こちらもあわてて姿勢を直したりしている。
「信じるが勝ち」とは、このことだろう。
<省略>